50代おひとりさま、更年期で最初に気づいた「ホットフラッシュ」の戸惑いと私の向き合い方

おひとりさま

50代に入って、いちばん最初にやってきた更年期の症状は、ホットフラッシュでした。

体の中から急にカーッと熱くなる、あの独特の感覚。
「あれ、なにこれ?」と戸惑いながらも、しばらくは自分なりのやり方で向き合ってきました。

この記事では、私が最初に気づいた日のこと、どう対処してきたか、そして病院に行かなかった理由まで、正直に書いていきます。同じように戸惑っている方の、ちょっとした参考になればと思います。

TVを見ていた春の夜、体の中からカーッと熱くなった

50代に入ったばかりの、ちょうど今頃の季節のこと。

家でいつものようにTVを見ていた夜、ふと体の中からカーッと熱くなる感覚に襲われました。普通に部屋が暑いときの感じとは、明らかに違いました。

うっすらと汗もかいていて、でも窓を開けても涼しくなるわけじゃない。
「なんだろう、これ」と、最初はただ戸惑うばかりでした。

“普通の暑さ”とは違う、なんとも言えない内側からの熱

その熱は、胸のあたりから頭にかけて、体の内側からゆっくり上がってくるような感覚でした。

表面が暑いんじゃない、内側が勝手に熱を出している、そんな不思議な感じ。
驚きというよりは、戸惑い。なにか大げさに騒ぐほどじゃないけれど、確かに普通ではない。

そういう、名前のつけようのない「なんとも言えない嫌な感覚」でした。
自分の体に何かが起きている、でもそれが何なのかはわからない。
あの時間の居心地の悪さは、今も覚えています。

昼夜問わずやってきて、寝汗で飛び起きる夜もあった

最初の数週間は、かなり頻繁にやってきました。
昼も夜も関係なく、突然、体の内側から熱が上がってくる。

特につらかったのは、夜の寝汗でした。
眠りに落ちたあとに、ぐっしょりと汗をかいて目が覚める。
「また起きてしまった」とため息をつきながら、布団を剥いで涼んで、落ち着いたらまた眠る。そんな夜が続いていました。

眠れない夜のことは、こちらの記事に詳しく書きました:
👉 50代おひとりさま、更年期で一番つらかった「眠れない夜」を乗り越えるまで

ネットで調べて「これがホットフラッシュか」と知った日

さすがにこれは普通じゃない、と思ってネットで調べてみたら、すぐに見つかりました。

ホットフラッシュ」という言葉。
更年期に入った女性の多くが経験する、代表的な症状だそうです。

友人からも話は聞いていたけれど、「自分にも来たんだ」とわかった瞬間は、少しホッとしたような、でも「ついに来たか」とがっかりしたような、複雑な気持ちでした。

名前がつくだけで、少し落ち着くものですね。正体がわかれば、向き合い方も考えられます。

私がやってきた対処法

薬に頼らず、まずは自分でできることから試してみることにしました。
以下は、私の場合のケースです。

① 水をこまめに飲む
熱を感じたら、まずは水を一口飲む。
飲み込む瞬間に、少し落ち着く気がしました。

② 家にいるときは扇風機
エアコンよりも、風が直接当たる扇風機のほうが楽でした。
季節的に使える時期は、リビングに1台置いておいて、カーッときたらすぐ当てる。

③ 外出先ではハンディファン
バッグに小さなハンディタイプの扇風機を忍ばせて。
お店やカフェで急に熱くなっても、さっと出して首元や胸元を冷やせば、落ち着くのを待てました。

④ 深呼吸して落ち着くのを待つ
扇風機もない場面では、とにかくゆっくり深呼吸して、熱が引くのを待つ。
「すぐ終わるから大丈夫」と、自分に言い聞かせるような気持ちで。

そして生活の中でも、少しずつ意識するようになったことがあります。

  • 食事:イソフラボンが更年期にいいと聞いたので、豆乳を積極的に飲むようになりました。豆腐や納豆も、意識して食卓に並べる日が増えました。
  • 運動:無理をしない範囲で、軽いウォーキングストレッチ。体を動かしたあとは、なんとなく気分も軽くなる気がしました。
  • アロマ:眠れない夜には、ラベンダーのアロマオイルを枕元に置いて。あの穏やかな香りに、気持ちをゆるめてもらう時間でした。
  • サプリ:更年期対策として名前を聞くエクオールプラセンタも、試してみた時期があります。効果の感じ方は人それぞれだと思いますが、私は「自分のためにできることをしている」という気持ちそのものが、少し救いになっていたように思います。

どれも「これで一発解決」ではなかったけれど、「自分で自分を大事にしている」という積み重ねが、気持ちの支えになっていました。

周りに気づかれないように取り繕っていた、あの頃の私

正直に書くと、あの頃の私は、まわりの人にはあまり気づかれたくなかったんです。

同世代の友人たちからは、それぞれの更年期の話を聞いていました。
でも、私自身は周りより少し遅めにやってきたこともあって、「自分は大丈夫なほう」と思いたい気持ちもありました。

だから、外で急にホットフラッシュが来ても、さり気なくハンディファンを使ったり、「暑いですね」と笑って受け流したり。なんとかその場を取り繕っていた記憶があります。

今になって思うと、もうちょっと素直に「ホットフラッシュかもしれない、ちょっと待って」と言ってもよかったかもしれません。
でも当時は、自分にさえ認めたくなかったんだと思います。

私が病院に行かなかった理由

私はあの頃、病院に行きませんでした。
理由ははっきりしています。薬に頼りたくなかったんです。

ホルモン補充療法などの選択肢があることも、なんとなく知ってはいました。
でも、自分の場合、症状が日常生活を崩すほど重かったわけではなかったし、「薬を飲み始めたらずっと続けないといけないんじゃないか」という漠然とした不安もありました。

だから、まずは自分でできることを試しながら様子を見る、という方向を選びました。

今振り返っても、その判断そのものに後悔はありません。
ただ、「もっと早く、ちゃんと対策を始めていたら、もう少し楽だったかもしれない」とは思います。ネットで調べて「あ、これがホットフラッシュか」と名前を知って、そこで満足してしまった期間が長かったんです。対処を先延ばしにしていた、とも言えます。

ここで一つ、大事なことを書かせてください。

症状がつらい方、長く続く方は、迷わず受診されることを強くおすすめします
私のケースは症状が比較的軽かったからこそ選べた道で、誰にでも勧められる選択ではありません。
ホットフラッシュは人によって重さがまったく違うそうです。自分だけで抱え込まず、専門家に相談できる選択肢は、ちゃんと頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

遅くなっても、相談できる人がいたことが救いだった

病院には行かなかったけれど、私にとって救いだったのは、同じような時期を通ってきた友人たちがいたことでした。

「私もそうだったよ」
「そのうち落ち着くよ」
「私はこういうの試したよ」

特別なアドバイスじゃなくていい。
ただ、自分の話を聞いてくれて、同じような体験を話してくれる人がいる。
それだけで、「自分だけじゃないんだ」とどれだけ救われたかわかりません。

おひとりさまで暮らしていると、どうしても一人で抱え込みがちです。
でも、ホットフラッシュに限らず、更年期の不調は一人で耐える必要はないと思います。
友人でも、家族でも、同年代のコミュニティでも、話せる相手を一人でも持っておくことは、セルフケアと同じくらい大事です。


今はあの頃ほど頻繁にはやってきません。
本当にたまに、眠れない夜と一緒にふっと戻ってくるくらいです。

数年前の自分に声をかけられるなら、こう言ってあげたいと思います。

「戸惑っていいよ。取り繕わなくていい。ひとりで抱えなくていい。話していい。」

もしこの記事を読んでくださっているあなたが、ちょうどあの頃の私と同じような場所にいるなら、どうかご自分を大事にしてくださいね。

夜が眠れないときには、私がYouTubeで配信している眠りのためのヒーリングBGMも、よかったらそっと流してみてください。「あの頃の自分に届けたかった音」を選んで作っています。

あなたの夜が、少しでも穏やかになりますように。

柚葉

柚葉(ゆは)

50代後半・おひとりさま。9年前に保護猫を迎え、日々のことを書いています。
更年期、終活、猫との暮らし、母を見送ったこと——50代の等身大を綴る場所です。

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