50代で歯科矯正を考えたら、土台を整えるのが先だった話|CT検査で初めて見えたこと

おひとりさま

50代から、歯科矯正を本気で考えてみました。

歯並びの悪さと、長年の奥歯の被せ物——気になってはいたけれど、ずっと先送りにしていたことです。

今からでも矯正できるのかな?と半信半疑のまま、近所ではなく設備の整った歯科に行って、矯正前提の精密検査を受けることに。

ところが——CTで撮った画像を見せてもらった瞬間、想像していなかった景色が広がっていました。

今日は、その日のことと、そこで気づいた「順番」の話を書いてみます。


50代で歯科矯正を考えた、いまさらの動機

ずっと気になっていた歯並びと、奥歯の被せ物

歯並びが悪いのは、もうずいぶん前から自覚していました。

若い頃に矯正をしなかったのは、当時は今ほど一般的じゃなかったから——そんな言い訳をしながら、何十年も気になりつつ放っておいたところがあります。

それに加えて、奥歯はもうほぼ被せ物。長年治療を重ねてきた結果です。

50代から矯正って、できるの?

最近、年下の方が矯正している姿を見たり、「50代から始めた」体験談を読んだりして、ふと思ったのです。

——今からでも、できるのかな?

歯並びと噛み合わせ、どちらも気になっていたので、ちゃんと話を聞いてみたい。そう思って、相談に行くことにしました。

実は、少し前に書いたゆるい自分メンテナンス事情の中でも、「歯科矯正のカウンセリングに行ってみたい」と書いていました。ようやく、その一歩を踏み出した形です。


近所の歯医者ではなく、設備の整った歯科を選んだ理由

「ちゃんと見てもらえる場所」を選んでみた

昨年まで、近所の歯医者に定期検診で通っていました。これはこれで、ありがたい関係。

ただ今回は、矯正という大きな選択肢を検討するための相談です。

それなら、設備や機器がきちんと揃った歯科で、しっかり見てもらいたい——そう思って、いつもとは違う歯科に予約を入れました。

特定の医院を悪く言うつもりはなくて、「目的に合わせて場所を選ぶ」というだけのこと。
矯正という、おとなになってからの大きな決断に向けて、自分なりの選び方をしただけです。

その「設備の違い」が、あとで大きな意味を持つことに

このとき、私はまだ知りませんでした。

設備が違うと、見えるものが違う——その意味を、このあと身をもって知ることになるとは。


矯正の前に、初めてのCT検査

矯正前提だから「CT」を撮った

歯科に着いて、相談のあとは精密検査。
レントゲンも撮ったし、口の中を細かく見せてもらいました。

そして——人生で初めて、CT画像を撮ってもらったのです。

矯正を前提にした検査だからこそ、CTで立体的に見る必要があるのだと教えていただいて。
正直、「歯医者でCTって、そんなに大きな話なんだ」と、ちょっと驚きました。

CTの画像で見えたもの

CTの画像をモニターで見せてもらうと、平面のレントゲンでは見えなかった部分が、いろんな角度から立体的に映ります。

被せ物の中、根の状態、歯と歯の間、骨の量——。

「ここ、ちょっと気になりますね」
「これも、見ておいたほうがいいですね」

そんなふうに、ひとつ、またひとつと、心配な箇所が浮かび上がってきました。

そして、正直に言うと——画像で自分の口の中を立体的に見て、思ったより歯並びが悪いことを知りました。

「これは、やっぱり矯正したいな」と、相談前よりむしろ気持ちが強くなったほどです。

「結構ありますね」と言われた瞬間

正直に書きます。

虫歯がいくつか、根の治療が必要なところ、被せ物のやり直しが必要なところ——。

ちょこちょこと、結構な数がありました。

しかも私、昨年まで近所の歯医者で定期検診を受けていたのです。
それなのに、CTで初めて見えた箇所がたくさんあった。

「設備が違えば、見えるものが違う」って、本当だったのだなあと、しみじみ思いました。


「矯正の前に、まず土台を整えましょう」と言われたとき

ちょっとショック、でも納得

最後の説明で、こう言われました。

「歯並びと噛み合わせを直すための矯正は、もちろん可能です。ただ、矯正に入る前に、まず見つかった箇所を治療して、土台を整えていきましょう」

正直、ちょっとだけ、ショックでした。

矯正したくて来たのに、目の前にまず別の宿題が置かれた感じ。

でも同時に、納得もしました。
土台が揺らいでいるところに、新しいものを乗せようとしても、長くは持たない——そう言われてしまえば、そのとおりです。

50代って、こういうこと

若い頃なら「やりたい」だけで動けたのかもしれないけれど、50代の体は「やりたい」の前に「やっておくべきこと」がちょこちょこある。

矯正の話を聞きに来たつもりが、自分の歯の現状をちゃんと突き付けられて——少し笑ってしまいました。


そこで気づいた「順番」の大切さと、毎日のケアの見直し

私の中に残った「順番」というキーワード

このカウンセリングのあと、私の中に残った言葉は「順番」でした。

やりたいこと、つけ加えたいことの前に、まず今あるものを整える。
矯正という大きな目標に向けて、いきなり走り出すんじゃなくて、土台を直しながら少しずつ進む。

50代って、こういう順番の踏み方を覚える年代なのかもしれません。

毎日のケアを、もう一度見直してみた

治療に通うことも大事だけれど、何より日々のケアが基礎になる——それも改めて感じました。

帰宅してから、洗面台にあるものを並べ直して、ちゃんと使えているか、自分に問い直してみたのです。

歯ブラシのほかに、私が毎日続けたいと思っているのは、

  • デンタルフロス:歯と歯の間の汚れは、ブラシだけだとどうしても残ってしまう
  • 歯間ブラシ:奥歯のすき間や、被せ物の境目に重宝する
  • ホワイトニング歯磨き粉:毎日のことだから、せっかくなら少しでも明るい歯を保ちたい

このあたりを、ちゃんと続けることから——と決めました。

「これさえあれば」というものではなくて、自分が無理なく続けられる組み合わせを、少しずつ整えていく感じです。


これから——順番を踏みながら、矯正も視野に

焦らず、できるところから

矯正は、保留ではなく「これから」の選択肢。
土台を直していきながら、矯正のタイミングはあらためて判断する——そんな段階に立ったところです。

「やめた」のではなくて、「順番を変えた」。
そう自分の中で言い換えると、なんだか前向きな気持ちになります。

50代だからこそ、節目の精密検査もアリかもしれない

定期検診はもちろん続けるとして、節目の年齢で一度、設備の整った歯科で精密検査を受けるのも、悪くないなと思いました。

気付かなかったことに気付ける——それだけで、これからの選択がずいぶん変わります。


おわりに

矯正に行ったはずなのに、土台を整える話で帰ってきた、50代のある一日。

当初の予定とは違ったけれど、結果として、これからの自分にとって大切な「順番」を教わった気がします。

50代って、こうやって、ひとつずつ知らなかったことを知っていく時期なのかもしれません。

最後に、ひとつだけ。

皆さんは、最後に歯のしっかりした検査を受けたのは、いつですか?

今すぐじゃなくて大丈夫なのですが、もし「あれ、いつだっけ……」と思ったら、それは案外、ひとつのきっかけかもしれません。

私はもう少し、目の前の宿題から、ちょっとずつ進めていきます。

(※矯正費用は医療費控除の対象になる、と言われたお金まわりの話は、別の記事で詳しくまとめる予定です)


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