父が施設に入ったのは、今年の5月18日の午後でした。
それから、父のいない実家に週に一度ほど通っています。
郵便物を確認して、家の中をひと回りして、庭の様子を見る。
それだけで帰る日もあります。
実家までは車で30分から40分ほど。ちょうど近くへ行く用事があるので、そのたびに寄るようにしています。
誰も住まなくなった家は、時間が止まるのだと思っていました。
でも実際には、庭の草木は伸び、郵便物は届き、契約も残ったままです。
住む人がいなくても、家の時間は止まってくれません。
築49年の実家に残ったもの
実家は、築49年ほどの2階建て、4LDKの戸建てです。
庭はそれほど大きくありません。駐車場は普通車2台と軽自動車1台が置けるくらいで、大小2つの物置もあります。
数字だけなら、それほど広大な家には見えないかもしれません。
けれど、49年の暮らしの中で増えてきたものが、家のあちこちに残っています。
衣類、家具、食器、家電、置物。
「少しずつ片づければいい」と頭では分かっていても、実際に目の前にすると、最初の一つを選ぶところで手が止まります。

夏になり、庭の草木が一気に伸びた
今、いちばん気になっているのは庭です。
夏になり、雑草は腰の高さを超えるほどになりました。庭木の枝も、また少しずつ伸びています。
昨年は、枝が隣家の方まで伸びてしまい、苦情を受けて切ってもらったことがありました。
一度切れば終わりではありません。
今年も同じことにならないようにしなければと思うのですが、この暑さの中で草刈りや剪定をするのは簡単ではありません。
今回は、できる範囲で除草剤をまいてきました。
もちろん、それだけですべてが片づくわけではありません。それでも、何もしないまま帰るよりは一つ進んだと思うことにしました。

「不用品」と言い切れない物ばかり
庭の次に気になるのが、家の中に残された物です。
食器棚には、たくさんの皿や茶碗、コップが並んでいます。
収納ケースも何段もあり、中には衣類や生活用品が入っています。家具や家電、置物も、そのまま残っています。

量が多すぎて、どこから始めればよいのか分からない。
それに、私にとって不要に見える物でも、父に確認せず処分してよいのか迷います。
父が存命のうちは、大きく処分したり、家を手放したりする判断を急がない方がよいのではないか。そんな気持ちもあります。
だから今は、「片づけなければ」と思いながら、まだ本格的には手をつけられていません。

誰も住んでいなくても、手続きは残る
家の中と庭だけではなく、考えなければならないことはほかにもあります。
- 届き続ける郵便物をどうするか
- NHKの受信契約をどうするか
- NTTの固定電話をどうするか
- 家を今後どうするか
自治会はすでに退会しました。
けれど、それ以外のことは、まだ整理しきれていません。
一つひとつは小さな手続きでも、施設で暮らす父のことや自分の生活と並行して考えると、後回しになってしまいます。
売る、残す、活用する。答えはまだ出ていない
この実家を、いずれ売るのか。
しばらく残すのか。
それとも、何かに活用できるのか。
今の私には、まだ答えがありません。
父が生きている間は、このままにしておくことになるのかもしれません。一方で、誰も住まない家を長く維持することにも、手間と費用がかかります。
どちらが正解なのか分からないまま、毎週、郵便物を取りに行き、庭を見て、ため息をついて帰る。
今は、そんな状態です。
写真を撮ることから始めてみる
今回は、庭と家の中の写真を撮りました。
片づけるための作業は、ほとんど進んでいません。
それでも写真に残してみると、どこに何があり、何が気になっているのかを、少し離れて見られる気がしました。
まずは庭。
次は、郵便物や契約の整理。
家の中は、一部屋全部を片づけようとせず、引き出し一段、食器棚の一列からでもよいのかもしれません。
このブログに書くことが、私が実家の問題に向き合う小さなきっかけになればと思っています。
きれいに片づいた結果だけではなく、手をつけられずに立ち止まっている今の状態も、これから記録していきます。
同じように、親が施設へ入った後の実家を前にして、どこから始めればよいのか分からずにいる方へ。
すぐに答えが出なくても、まず現状を見て、できることを一つだけ。
私も、そこから始めます。

