もし私に何かあったら、この子はどうなる?|高熱で寝込んだ夜に考えた、猫と私の”もしも”の備え

おひとりさま

ここ2年、年明けに続けてインフルエンザで寝込みました。
高熱でフラフラしながら、相棒(うちの猫)のごはんを用意して、トイレを片付けて。
そんな夜に、ふと頭をよぎったんです。

「もし、このまま私に何かあったら——この子はどうなるんだろう」

熱でぼんやりした頭で、足元にすり寄ってきた相棒を見つめながら、胸の奥がきゅっと痛くなりました。

50代になって、猫と暮らすおひとりさまになって。
迎えた頃には考えなかったことが、いま現実として目の前にあります。

この記事では、

  • 50代おひとりさまで猫と暮らしている方
  • これから猫を迎えようか迷っている方
  • 「もしも」のときの備えを考え始めたい方

に向けて、私自身がいま調べ始めたばかりの段階で見えてきたことを、率直に書いていきます。
正直に言うと、まだ何も整っていません。
だからこそ、読者のあなたと一緒に考えていけたらうれしいです。

「最後の相棒」を迎えた頃と、状況が変わってしまった

別の記事に書いたのですが、私は9年前に保護猫を迎えました。
詳しい経緯はこちらに書いています。

おひとりさまの「最後の相棒」|50代で保護猫を迎えた私が9年経って思うこと

その記事の中で、私はこんなふうに書いています。
「迎えた当時、母はまだ元気でした。『もし私に何かあったら、ちょっとお願いね』と母に頼める安心感は、当時の私には大きかった」と。

でも——9年は、長い時間でした。

母が逝き、父も施設に入った

迎えた当時、頼れる存在として頭にあった母は、もう亡くなりました。
父も今は施設に入っています。

「もしも」のときに、相棒を「ちょっとお願いね」と気軽に頼める家族は、私の周りにはもういません。

「頼れる人がいない」現実は、思ったより重い

これは、おひとりさまならではの話だと思います。
独身でも、結婚していても、子どもがいなければ似た状況になる方は多いはず。

両親が元気なうちは、なんとなく「いざとなれば」の安心感が背中を支えてくれていました。
でも、その支えがなくなると、自分が最後の防波堤だということが、急にずしりと重くなる。

50代という年齢は、ちょうどその「支えが外れていく時期」とも重なります。

高熱で気づいた、3つの「もしも」

インフルエンザで寝込んだ夜、私が考えていた「もしも」は、ぼんやりひとつの塊でした。
でも落ち着いてみると、実は3つに分けられることに気づきました。
備える内容も、優先度も、それぞれ違うんです。

①【短期】突然の入院や、急な体調不良で世話ができないとき

これは、私にとっていちばん身近な「もしも」。
インフルエンザで動けなかった夜は、まさにこのカテゴリーです。

幸い、今回はなんとか自分でごはんとトイレの世話はできました。
でももし、もう一段重い病気だったら——意識がなくなって運ばれていたら——。
その夜、相棒は誰のお世話も受けずに過ごすことになる
これが、いちばん怖い想像でした。

実は、私には鍵を預けている友人がいます。
これだけでも、「最悪の事態」は避けられる可能性が高い。
でも、その友人にきちんと「もし私が連絡つかなくなったら、相棒のことをこうしてほしい」と話せているかというと、まだそこまでの会話はできていません。

「鍵を預けている」と「もしものときの段取りを共有している」は、違うんですよね。

②【中期】長期入院や、介護施設に入ることになったとき

50代の今はまだ実感が薄いですが、60代、70代を見越すと避けて通れないテーマです。

長期入院になったとき、相棒を誰かが家に来て世話してくれるのか。
それとも、預け先を見つけて移動させるのか。
あるいは、新しい飼い主さんを探すのか。

このあたりは、お金と人手の両方が絡みます。
ペットシッターを雇うのか、ペットホテルに長期滞在させるのか。
誰かに引き取ってもらうとして、その「誰か」をいまから決められるのか。

考え始めると、わからないことだらけ。
でも「わからない」で止めてしまうと、その日が来たときに後悔します。

③【長期】私が先に逝ってしまったとき

これがいちばん向き合いたくない「もしも」。
猫の寿命は20年近いことも珍しくありません。
迎えたときに50代だった私が、20年後は70代——まだ生きているとは限りません。

ニュースで時々目にする、飼い主が亡くなって残されたペットの話。
保護団体に引き取られればまだいい方で、最悪は誰にも気づかれない、ということもあるそうです。

「絶対そうしない」と決めるためには、生きているうちに、決めて、書いておくしかない。
そう気づいたときに、頭に浮かんだのが、ある友人の話でした。

いま私が知っていること・気になっていること

ここからは、私がいま「これかな」と思っている選択肢を、調べた範囲で書きます。
ただし、繰り返しになりますが、私自身もまだ調べ始めたばかり
詳しい制度や費用は、これから一緒に勉強していきましょう。

① 友人がやっていた「ノートに書いておく」

これは、もう10年近く前の話。
同じくおひとりさまの友人と話していたとき、こんなことを言われました。

「私はね、ノートに書いてるの。遺書ってほどじゃないけど、もし何かあったらこうしてほしいって、ざっくり書いてある」

その時の私はまだ40代で、母も元気で、深く聞きませんでした。
「へえ、そうなんだ」くらいの軽い会話だった気がします。

でも今、あのときの友人の言葉が、改めて重みを持って戻ってきています。
あれは、いわゆるエンディングノートだったのかもしれません。

詳しい内容は聞かなかったけれど、「自分のことは、自分で書き残す」という姿勢は、今の私が一番見習いたいことです。

② 保護団体への引き取り依頼

テレビやSNSで、おひとりさまのペットを引き取ってくれる保護団体の話を時々見かけます。
飼い主に万が一のことがあったときに、命をつないでくれる仕組み。

ただ正直に言うと、私はそれ以上深く調べていません。

  • どの団体に依頼できるのか
  • 事前にどんな手続きが必要なのか
  • 費用はどれくらいかかるのか

このあたりが、これから調べたい宿題です。

「うちの近くに、信頼できる保護団体があるか」
「事前に登録できる仕組みがあるのか」
ここから始めようと思っています。

③ ペット信託(聞いたことがあるレベル)

最近よく耳にするようになった「ペット信託」という言葉。
飼い主にもしものことがあった場合、あらかじめお金を信託しておいて、決めた人やNPOに猫の世話を託す仕組み、らしい。

「らしい」と書いたのは、私自身まだ仕組みをきちんと理解していないから。
弁護士さんや行政書士さんが関わるケースもあるようで、ハードルが高そうな印象だけが先にあります。

でも、これもいつかは向き合うべきテーマ
次の一歩として、本を一冊買ってみるところから始めようと思っています。

④ 緊急連絡カードと、鍵を預けている人

これは、ペットだけでなく自分自身のためにもなる備え。

私がいま実際にしているのは、鍵を信頼できる友人に預けていること
これだけでも、「家に入れない」という事態は避けられます。

ただ、これから整えたいのは、

  • 緊急連絡カード(財布に入れておく/冷蔵庫に貼っておく)
  • 「もしものときは○○さんに連絡してください」のメモ
  • 「相棒のごはんはここに、トイレ砂はここに」と、家の中の動線をまとめたメモ

このあたり。
自分が倒れたとき、来てくれた人がすぐ動けるように、家の中を整えておくこと。
これは、お金もかからず、今日からでも始められる備えです。

⑤ ペット保険と、私が始めている「目的別口座」での積立

実は、私はペット保険には入っていません。
迷ったのですが、相棒があまり病気をしないタイプだったこと、保険料を毎月払い続けることへの抵抗があったこと、いくつか理由があって、結局見送りました。

その代わりに始めているのが、銀行の「目的別口座」を使った積立

  • 相棒の医療費がかかったとき
  • 私に何かあって、相棒の世話を誰かにお願いするとき
  • そのときに使えるお金を、少しずつ別口座に貯めています。

毎月の金額は大きくありません。
でも、「いざというときの安心」を、自分の手元に積み上げている感覚があって、これは私には合っている方法でした。

ペット保険か、自分で積立か。
正解はないと思います。
大事なのは、「お金の備えを、何かしらの形で持っておくこと」だと感じています。

いま、私にできる小さな一歩

調べ始めて気づいたのは、「全部いっぺんに完璧に整えるのは無理」ということ。
おそらく、ここから何年もかけて、少しずつ更新していくテーマです。

それでも、いまの私にできることはあります。

① エンディングノートを準備する

買うか、自分で作るか、まだ迷っています。

市販のエンディングノートは項目が整っていて便利。
でも、おひとりさま+猫という事情を細かく書きたいので、自分で作るほうが合っているかもしれない。

どちらにしても、「書き始めること」が最初の一歩
書きながら、足りないところを足していけばいい。

ここに書きたい項目(仮):

  • 緊急連絡先(鍵を預けている友人含む)
  • 相棒のごはん・トイレ・かかりつけの動物病院
  • 相棒の引き取り希望先(候補)
  • 万が一のときに使ってほしいお金のありか
  • 私自身の医療や葬儀の希望

書いてみると、自分の暮らし全体が見える化されそう。
これも終活シリーズの一環として、また書いていきます。

② 鍵を預けている友人と、もう一度ちゃんと話す

「鍵を預けている」だけで安心していたのですが、これでは足りない。

「もし私が連絡つかなくなったら、まず家に来てほしい。相棒のごはんはここに、トイレ砂はここにあるよ」
「もしも長くなりそうだったら、こうしてほしい」

こういう具体的な段取りを、一度きちんと話しておきたい。
近いうちに、お茶でもしながら聞いてもらおうと思っています。

③ 自分の健康管理を、もう一段ていねいに

これは「最後の相棒」の記事にも書いたこと。
私の体は、相棒のためのインフラでもある

健康診断、歯のケア、無理をしない暮らし方。
50代の体力に合わせて、自分のメンテナンスを今までよりていねいに。

それが結果的に、相棒に「もしも」を起こさせない最大の備えになります。

④ ペット信託・保護団体について、本を一冊読む

「いつか調べる」のままだと、永遠に動けません。
まずは1冊、本を買って読む
そのくらいの小さな一歩から始めるのが、続くコツだと思っています。

読んだら、このブログでも感想を書いていきます。

「もしも」を考えることは、いまをちゃんと生きること

「もしも」の話を考えていると、気持ちが沈むこともあります。
ペットのことだけでなく、自分自身の老いや死とも向き合うことになるから。

でも、「もしも」を考えるほど、いまの一日がいとおしくなる
これは、調べ始めて私が気づいたことです。

朝、相棒に起こされる時間。
仕事から帰って、玄関で「ニャー!」と文句を言われる夜。
夜中、ベッドのすそで丸まっている重み。

ぜんぶ、当たり前じゃない。
今日があって、今日もいてくれて、明日もまた一緒にいられるかもしれない。
それだけで、本当に、ありがたい。

「もしも」を考えるのは、今日ある幸せをちゃんと見つめなおすということ。
そう思うと、調べることも、書くことも、暗いタスクではなく、今を大切にする作業として続けていけそうです。

おわりに——一緒に考えていけたらうれしいです

正直に言うと、この記事を書くまで、私自身ちゃんと向き合っていませんでした。
ぼんやり「いつか」と思いながら、9年が過ぎていた。

きっかけをくれたのは、高熱で動けなかった夜の相棒の足音と、亡くなった母の不在と、施設に入った父の存在でした。
「気づかせてくれてありがとう」と、相棒に言いたい気持ちです。

これから、

  • エンディングノートを書き始める
  • ペット信託について本を読む
  • 鍵を預けている友人ともう一度話す
  • 保護団体について調べる

この4つを、半年〜1年かけてゆっくり進めていこうと思っています。
そのたびに、このブログでも書いていきます。

もし同じ立場の方、同じ気持ちの方がいたら、一緒に考えていけたらうれしい。
正解はひとつじゃないし、人それぞれ事情も違う。
でも、「考えている人がもうひとりいる」だけで、心強くなれるはずだから。

次回も、おひとりさまの暮らしに関わるテーマで書いていく予定です。
よかったらまた、読みに来てくださいね。

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