50代に入ってから、なんとなく体が「前と違う」と感じることが増えてきました。
朝起きた時の手のこわばり、なんとなく続く腰や膝の違和感、そして何より夜、何度も目が覚めてしまうこと。
「これって、もしかして更年期なの?」
そう思いながら、おひとりさまの私は、誰に相談するでもなく、自分なりに試行錯誤の日々を過ごしてきました。病院や薬に頼る前に、できることはないか。猫と暮らす静かな部屋で、自分の体と向き合った数年間の記録です。
同じように「眠れない夜」と戦っている同世代の方に、少しでも届いたら嬉しいです。
50代前半、これって更年期?最初に気づいた体のサイン
更年期かもしれない、と思い始めたのは50代前半の頃でした。
劇的な変化があったわけではなく、「なんとなく前と違う」が積み重なっていく感じ。最初は気のせいだと思っていたものが、だんだん無視できなくなっていきました。
朝起きた時の手のこわばり
一番最初に「あれ?」と思ったのは、朝起きた時の手の指でした。
握ろうとすると、なんだかこわばっていて、すぐにスッと動かない。しばらく動かしているうちに元に戻るのですが、毎朝続くようになって、「これは何だろう」と気になり始めました。
なんとなく続く腰と膝の違和感
そのうち、腰や膝にも「痛い、というほどではないけれど、なんとなくずっと気になる」感覚が出てきました。
ぎっくり腰のような鋭い痛みではなく、鈍く、低く、ずっとそこにある違和感。日常生活に支障があるわけではないけれど、ふとした瞬間に「あ、まだあるな」と思い出す感じ。
このあたりから、「これは年齢的に、更年期なのかもしれない」と意識するようになりました。
一番つらかったのは「眠れない夜」
更年期のいろいろな症状の中で、私が一番つらかったのは睡眠の問題でした。
夜中に何度も目が覚める
眠れない、というよりは、寝ても寝ても、夜中に何度も目が覚めてしまう。
ベッドに入ってからは普通に眠れるのに、2時間、3時間で目が覚める。そしてまた眠って、また目が覚める。朝起きた時には、寝た気がしない。これが毎日続くと、本当に体がもたなくなってきます。
汗をかいて目覚める日々
さらにつらかったのが、汗をかいて目が覚めること。
寝ている間に体がカーッと熱くなって、ふと目を覚ますとパジャマがじっとり湿っている。着替えてまた眠ろうとしても、もう寝つけない。
「これがホットフラッシュってやつか」と、頭ではわかっていても、毎晩のように繰り返されると、夜が来るのが少し怖くなる時期もありました。
※今では汗で目覚めることはほとんどなくなりましたが、当時は本当につらかったです。
おひとりさまだから感じた、夜の不安
そして、おひとりさまだからこそ感じる「夜の不安」もありました。
夜中に目が覚めて、暗い部屋で一人、汗をかいた体で天井を見ている。そんな時にふと、「もしこのまま体調が悪くなったら、誰が気づいてくれるんだろう」と考えてしまう。
普段は「ひとりが気楽でいい」と思っているのに、眠れない夜だけは、その気楽さが急に心細くなる。これは、おひとりさまの更年期ならではのつらさかもしれません。
薬に頼る前に、私が試したこと
病院に行けば、もっと早く楽になっていたのかもしれません。でも私は、「薬に頼る選択肢は、最後に取っておこう」と決めていました。
理由は、薬を飲むのが嫌というのもありましやが、自分の体のことを、まず自分で理解したかったから。何が効いて、何が効かないのか。生活のどこを変えれば楽になるのか。試行錯誤の中から、自分なりの答えを見つけたかったのです。
生活習慣を見直す
- まず取り組んだのは、生活習慣の見直しでした。
- 寝る前のスマホやテレビを控える
- 夕方以降のカフェインをやめる
- 軽くストレッチをしてから布団に入る
- 寝室を少し涼しめにする
- 寝る時間に合わせて部屋を暗くしていく
どれも特別なことではないのですが、「寝る前の自分の習慣」を一つひとつ見直すことで、少しずつ眠りの質が変わっていきました。
眠れない夜の自分なりの対処法
それでも眠れない夜は、無理に寝ようとしないことにしました。
- 一度起きて、白湯をゆっくり飲む
- 照明を落として、静かな音楽を小さくかける
- 本を1ページだけ読む
「眠らなければ」と思うほど、目は冴えてしまう。「眠れなくても、横になっているだけでいい」と自分に言い聞かせるようにしてから、不思議と気持ちが楽になりました。
気分を切り替える工夫
体の不調は、気分にも影響します。気分が落ちた時は、無理にポジティブになろうとせず、「今日はそういう日」と受け入れるようにしました。
それから、ちょっとしたことで気分を変える工夫もしました。
- 朝、カーテンを開けて日の光を浴びる
- お気に入りのカップでお茶をいれる
- 猫と少し長めに遊ぶ
- 散歩がてら、近所をぐるっと歩く
小さな「気持ちいい」を1日にいくつか散りばめるだけで、夜の眠りも少し変わっていく気がしました。
「受け入れる」という選択
そして何より大きかったのが、この状況を「受け入れる」ことができたことです。
「治そう」「元に戻そう」と頑張っているうちは、うまくいかないことがあるたびに焦りや落ち込みが大きくなっていました。
でも、「これは50代の体が変わっていく途中なんだ。今はそういう時期なんだ」と受け入れた時、不思議と肩の力が抜けて、楽になっていったのです。
おひとりさまの私を支えてくれた猫の存在
更年期と向き合う日々の中で、本当に大きな支えになってくれたのが、猫の存在でした。
眠れない夜、ふとそばを見ると、丸くなって寝息を立てている猫。汗をかいて目を覚ました時も、何事もなかったかのように、私の足元で眠り続けてくれている。
ただそこにいてくれるだけで、不安が和らぐ。
言葉はなくても、温かさと、安心感と、「自分は一人じゃない」という感覚をくれる。おひとりさまで更年期を迎えた私にとって、猫は本当にかけがえのない存在になりました。
更年期と向き合って気づいた「一番大事なこと」
何年か試行錯誤してきて、今、心から思うことがあります。
一人で抱え込むのが一番つらい
更年期の症状そのものよりも、「これを一人で抱えている」という気持ちの重さが、何よりつらかったのだと、今振り返って思います。
体の不調は、気持ちの不調を呼ぶ。気持ちの不調は、また体の不調を強くする。この悪循環の真ん中にあったのは、「誰にも言えない」という孤独でした。
周りに話せる環境を作ること
ある時、同世代の友人に思い切って「最近、夜眠れなくてさ」と話してみたら、「私もそうなのよ!」と返ってきました。
そこから話が広がって、「私はこうしてる」「私はあれが効いた」という情報交換が始まって。それまで一人で抱えていたものが、話すだけで半分くらいの重さになる感覚がありました。
50代の女性は、ほぼ全員が何かしら更年期を経験しているはずです。少し勇気を出して話してみると、思っているよりずっと多くの人が、同じことで悩んでいることがわかります。
我慢は美徳じゃない
私たちの世代は、「我慢することが偉い」と教わってきた人が多いと思います。でも、更年期に関しては、我慢は美徳じゃないと、はっきり言いたいです。
つらいことを「つらい」と言っていい。
眠れないことを「眠れない」と話していい。
病院に行くことも、薬に頼ることも、決して「弱さ」ではない。
私はたまたま、薬に頼らない方法で自分なりに乗り越えてきましたが、それは「これがベスト」だからではなく、たまたま私に合っていただけ。早めに病院に行く方が、ずっと楽になる人もたくさんいると思います。
大事なのは、自分が楽になる方法を、自分で選ぶこと。そして、その選択を支えてくれる人が周りにいることです。
同じ悩みを抱える方へ
もし今、眠れない夜と戦っているあなたがいたら、伝えたいことがあります。
あなたは、一人じゃありません。
同じように夜中に目を覚ましている人が、この国に何百万人もいます。汗をかいて目覚めている人も、関節の違和感に戸惑っている人も、たくさんいます。
そして、その時期は、ずっと続くわけではありません。
私自身、汗をかいて目覚める症状は、いつの間にかなくなりました。眠りも、以前ほど浅くなくなってきました。「ずっとこのままなのか」と思っていた時期も、ちゃんと変化していったのです。
だから、どうか自分を責めないで。
我慢しすぎないで。
誰かに話してみてください。
そして、自分のペースで、自分に合う方法を見つけてほしいです。猫でも、友達でも、お医者さんでも、漢方でも、サプリでも頼れるものには、どんどん頼っていい。
このブログでは、これからも50代のおひとりさまとして、私自身が体験したこと、感じたこと、見つけた小さなコツを書いていこうと思います。
一緒に、無理せず、自分らしく、この時期を歩いていきましょう。